治療はどのようなものがあるか:手術で切除する

胸腺の腫瘍の治療においては、手術がすべてではありませんが、大きなウエイトを占めておりますので、その方法を解説します。


開胸手術(胸骨正中切開)による腫瘍切除

開胸手術

胸骨を真ん中で切開して、腫瘍及び胸腺組織の切除を行う方法です。


胸腔鏡手術による腫瘍切除

胸腔鏡手術

肋骨と肋骨の間に複数の小切開をおいて、細い手術器具を挿入して腫瘍の切除を行います。


ロボット手術による腫瘍切除

ロボット手術

皮膚切開は胸腔鏡手術と似ていますが、手術をする医師は少し離れた場所でロボットを操作して、

腫瘍を切除します。

Q&A


手術は開胸・胸腔鏡・ロボット手術のどれが良いのですか?

どの方法でも、比較的小さな腫瘍は切除できますし、健康保険が使用可能です。腫瘍の位置や大きさによって、向き不向きがありますので、個々の患者さんに合わせて検討します。長期的な生存や、再発については、どの方法でも大きな違いはないですが、術後の回復は、胸腔鏡手術やロボット手術の方がやや速い傾向があります。ロボット手術を行うためには、呼吸器外科専門医の資格に加えて別のライセンスが必要です。


手術を受けるなら入院期間はどれくらいですか?

決め打ちされた期間よりも、回復の経過や退院後の環境が重要ですので個人個人により変わります。目安として開胸なら2週間以内、胸腔鏡やロボット手術なら1週間以内の退院を目標にリハビリ(歩行練習・筋肉トレーニング)を進めます。


術後(補助)療法が必要と言われました。

手術で腫瘍を全部取り切れなかった場合は、全身状態が許せば術後治療を行うほうが良いでしょう。手術で腫瘍を全部取り切った場合でも、状況により術後治療(特に放射線治療)を行うほうが良い時もあります。


術後再発の治療はどのようなものがありますか?

病変の場所と数によります。特に胸腺腫の再発は少しずつ手術で切除することもありますし、病変の進行が遅ければ治療の間隔を空ける方が有利なこともあります。胸腺癌の場合は、抗がん剤の治療も行わないといけないことが多いです。